2022.03.11メンテナンスの話 外壁編|燕市 三条市 リフォーム
3月に入り一気に春らしい気温になってきたので、花粉症持ちの私としては
ティッシュが手離せない時期になってきました。春はすこし憂鬱です。
こんにちは、リフォーム部の渡部司です。
今回は、新築時に多く採用されている「窯業系サイディング」への外壁塗装工事についてお話します。
先に書きますが、外壁は10年過ぎた頃に一度メンテナンスを入れることをお勧めします。
理由はこの後書いていきます。
ここ数年、私が新築の現場管理業務をしていた頃のお客様から
メンテナンスの為に外壁塗装工事の話を頂くことが増えてきています。
見に伺うと、「もう少し早くお話を頂ければ費用を抑えられたのに・・・」というケースがあります。
そんなケースも紹介しますし、そうならない様な話もします。
近年、新築戸建て住宅の外壁材で多く使われている外壁は、「窯業系サイディング」といって
主原料がセメント・繊維質で作られている外壁になります。
ネット検索してみると新築時に採用される外壁のシェア率はこの「窯業系サイディング」が
約70%~80%を占めているようです。
理由として、
■工場で製造されるため、品質が安定している
■木目調・ストライプ柄・レンガ風・タイル柄etc…、デザインのバリエーションが豊富
■施工が簡単なため、工期の短縮・建物の施工費削減につながる
など様々なメリットがあるからです。
外壁には「窯業系サイディング」の他に「金属系サイディング」や「木質系サイディング」などが
ありますが、いずれも10年を過ぎた頃に一度メンテナンスを入れるとその後の傷み具合が変わってきます。
また、窓廻りやサイディングの間に打ち込んであるコーキング材は立地条件によっても変わりますが、
10年よりも短いスパンで打ち替えが必要な部分が出てきます。
特に南西方向は劣化状況が他の面と違いますので日頃から目視でも構わないので、
チェックしておくことをお勧めします。
外壁塗装というと一昔前までは、色付きの単色で塗りつぶされるのでは?という心配もありましたが、
近年、クリア(透明)色の商品が出ているので、新築工事の際に折角選んだお気に入りの色、
柄のデザインが1色で塗りつぶされることはありませんのでご安心ください。
そしてなぜ10年かというと、10年を超えてくると窓廻りや建物の角の表層部分が劣化し、
剥がれ始めてくる部分が出てくるからです。
このような部分が増えてくると、その劣化部分の補修費が工事費用に加算されてしまいます。
また、劣化状態が悪化すると補修での対応ができなくなるので、クリア塗装での対応できなくなります。
(劣化が激しい外壁の上から塗装しても長持ちしないからです)
場合によってはその劣化した外壁部分の張替えということにもなりますが、新築10年後に
同じ外壁が生産されているか?という問題も出てきます。
では、日頃からどんな事に注意して外壁をチェックしておけばよいのでしょうか。
簡単なチェック箇所を写真と共に紹介しますので、参考にしてください。
●コーキングのチェック
外壁と外壁の間、窓廻り、玄関サッシの廻りなどに打ち込んであるコーキングが
切れ始めていないか、若しくは剥がれて下地が見える状態になっていないか
●外壁表面塗膜の剥離
塗膜がはがれ始め、下地が見始めていないか
このような、現象が見られ始めたらメンテナンスが必要なサインです。
特に南西面は傷みやすいですので、定期的に気にして見る事をお勧めします。
外に出かける機会が多くなってくる時期ですので、建物の廻りを見て回ることも必要かもしれません。